まず、はじめに事務所移転する際のメールの書き方や、気をつけなければならないビジネスマナーについて解説していきたいと思います。1点1点詳しく見ていきましょう。
必ず書いておきたい内容
まず、はじめに必ず書いておきたい内容についてまとめました。
メールで移転をお知らせする際には、必ず次の3点は書いておいた方が良いでしょう。
・日ごろからのお礼文
・移転に関わる項目(移転日や移転先の住所、電話番号、FAX番号など)
・今後もよい関係を維持して頂くお願い(結びの挨拶)
加えて以下の情報も書けるようなら、書いておくとより親切で相手方に良い印象を与えます。
・移転先の地図(Googleマップなどの地図のURLがあるとわかりやすいです)
・事務所移転に伴う休業期間など
メールは略式で送るのが基本的ですが、相手によってはビジネスメールと感じてしまい非礼な印象を与えてしまう場合もあります。移転の案内メールを送る場合には、相手によって使い分けることが必要です。
件名は簡潔に!
続いてのポイントは、件名は簡潔にわかりやすくするという点です。件名を無しにするなどは、もってのほかなので気を付けましょう。大切なのは一目見ただけで、どのようなメールなのか理解できるタイトルにすることです。
それでは、事務所移転の案内メールの件名にふさわしいタイトルをご紹介します。
《例》
「事務所移転のご案内」
「本社移転のお知らせ」
「◯◯支店移転のお知らせ及び、それに伴った休業日のお知らせ」
上記のような件名にしておけば、一目で事務所の移転メールだと相手方もわかります。もし、タイトルが少々長くなってしまいそうな場合は【】や《》を活用してわかりやすくするなど、工夫をしましょう。
冒頭の挨拶文の書き方
続いて、冒頭の挨拶文の書き方についてです。
まず、メールの冒頭部分には宛名を記載するのがビジネスメールの基本ですので、以下のように宛名を記載しましょう。
〇〇株式会社 ◯◯部
部長 ◯◯◯◯様
宛名の誤字脱字は失礼に当たりますので、間違いのないようにしっかり確認してください。宛名に間違いがなければ、続けて普段送るビジネスメールのように失礼のない挨拶文を明記しましょう。
《例文》
・大変お世話になっております
・平素より大変お世話になっております
「お世話になっております」でも間違いではありませんが、挨拶文は丁寧すぎるくらいの言い回しを用いることがマナーですので「大変お世話になっております」の方が相応しいです。
移転先の詳細は箇条書きで明記する
挨拶文を記載した後は、本題である事務所移転についてを記しましょう。
事務所移転のお知らせは、だらだらと説明せずに簡潔に一言で伝えると良いです。
《例文》
・この度、弊社は下記に移転することが決定致しました。
・弊社は◯月◯日を以て、下記の住所に移転することになりましたのでお知らせ致します。
移転先の住所や、移転の理由などの詳細についてはここでは述べる必要はありません。
続いて本題である事務所移転の詳細を記載しましょう。
詳細はわかりやすく箇条書きで記載するのが基本です。
・新住所
・電話番号
・FAX番号
・新事務所での営業開始日や移転に伴う休業日
・地図
これらの情報は少なくとも記載しておきましょう。
移転先の項目に間違いがあっては大変失礼にあたってしまいますので、間違いがないかしっかり確認してくださいね!
結びの挨拶文の書き方
事務所移転メールの最後には、結びの挨拶文を書きましょう。取引先の方やお客様に、今後とも変わらぬお付き合いをお願いしたいという一文で締めると良いです。
例文はこちら。
《例文》
・今後とも一層の努力を重ねていく所存でございますので、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。
・これを機に更なる努力を重ねていく所存ですので、宜しくお願い申し上げます。
・皆様のご期待にお応えできるよう、鋭意努力をしていく所存ですので、末長くお引き立てを賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
・移転先は以前より交通アクセスの良い立地になりますですので、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。
こちらも挨拶文と同じく、丁寧すぎるくらいに書くと良いでしょう。