歴史ある街並みに調和するホテルライクな上質空間

スターツピタットハウス株式会社様は、店舗デザインに地域性を取り入れる新たな取り組みを始められました。今回、門前仲町店の移転プロジェクトを担当させていただき、地域の特性と顧客層に合わせた空間づくりに挑戦しました。
 
門前仲町店様は、有明や豊洲などの高級エリアにおけるハイクオリティなマンションの賃貸・売買も手がけられています。そこで、他店舗との差別化を図り、ホテルライクな上質さと信頼感を醸し出すデザインを追求しました。同時に、門前仲町の歴史ある街並みに調和するよう、エントランスの格子型ウォールなど、随所に和のモチーフを採り入れています。
 
開放的なエントランスは、大きな窓と扉が特徴で、外から店内の様子がよく見える設計です。これにより、お客様は気軽に立ち寄りやすく、賑わいも感じられます。他店舗にはないファミレス席も、親しみやすさを演出する工夫の一つです。
 
店内は、ブラウンやベーシックカラーを基調とした落ち着いた色合いでまとめ、洗練されたモダンでラグジュアリーなホテルラウンジのような雰囲気を目指しました。床にはホテルライクな石目調のタイルカーペットを採用。ペンダントライトの柔らかな光が、空間に上品なアクセントを添えています。会議室には、織物調のサテンクロスを使用するなど、細部まで上質な素材選びにこだわりました。
特に特徴的なのは、エントランスウォールのルーバーです。こちらは、アルミパーティションの枠を活用することで、デザイン性とコストパフォーマンスを両立させました。一部にグリーンを施し、スタイリッシュな印象を残しつつも、安心感を与えるデザインとなっています。
 
天井や壁がないスケルトン状態からのオフィスづくりは、短納期と様々な制約がある中で大変な挑戦でしたが、お客様の理想を形にできたことを嬉しく思っております。